モンテッソーリとともに

0-3歳のモンテッソーリ教育や赤ちゃんからのモンテッソーリベースな子育てについて発信しています。

モンテッソーリとは

「モンテッソーリ」

メディアの影響などで、最近耳にする機会が増えたかもしれませんが、近年新しくできた教育法ではありません!

モンテッソーリ教育は最近流行りの教育でも英才教育でも早期教育でもお受験のための教育でもなく、科学的にもその効果が立証されている、子どものための真の教育法です。

100年以上も前にマリア・モンテッソーリが確立した教育法なのです。

 

 

マリア・モンテッソーリについて

1870年、イタリアで生まれました。

優秀な成績でローマ大学医学部を卒業し、1896年イタリアで初めての女性医学博士となります。

その後障害児の治療法を「教育」に見出し、そのことをきっかけに子ども中心の教育法を確立。それがモンテッソーリ教育です。

そして、1907年に「子どもの家」(モンテッソーリ保育園)が開かれました。

 

モンテッソーリの学校といえば、授業料が高く、裕福な家庭の子どもが通う学校・・というようなイメージが強いですが、元々は障害を持つ子どもたちのために、そしてその後は荒れたスラム街で学校にも行けない子どもたちのために、子どもたちのことを想って開校されたのです。

 

「パンくずからの発見」

マリア・モンテッソーリが医者として働いていた時に脳に障害を持つ子どもたちが入院していた施設を訪れます。その子たちのお部屋の番人であるおばさんは「この子たちはとてもいやしいんですよ。食事の後、床を這いずり回って落ちているパンくずを食べたりそれで遊んだりするんです!」とマリアに言います。

彼女はその様子を実際に見てみることにしましたが、子どもたちはそのおばさんがいう通りの行動をします。

その部屋にはおもちゃも文具も用具も何もありません。

そこで彼女は発見するのです!

子どもたちは手を使いたいんだと。

パンくずを見て(視覚)、つまんで(触覚・微細運動)、食べる(味覚)という、「五感や手先の運動を楽しんでいる」ということを発見したのです。

そして教具の原点となるような道具を子どもたちに与え始めます。

また彼女は医者なので、医者としての目で子どもについて研究を始め、ローマ大学に再入学し、実験心理学や人類学、教育学も学びます。

その後、まず脳に障害を持つ子ども達の学校を作ります。

そこには様々な教具があり、次第に子ども達は障害のない子どもと同じことができるようになります。

それがこの偉大なる教育のスタートとなります。

 

パンくずですよ!

「何拾ってるの!そんなもの拾ってないでゴミ箱に捨てなさい!」

大人なら何も考えずにそう言ってしまう人が多いのではないかな・・と思います。 

子どもがしている小さなことに目を向けたり、その意味を考える・・・ということ、家庭でも保育の現場でも見過ごされていることが多いと思います。

意識していなかったらその一つ一つの行動に大人は気づくこともないし、「子どもには意味のある行動」を大人が止めさせてしまっているケースはたくさんあります。 

パンくずから真に子どもを理解し、教育法まで見出したマリア・モンテッソーリは本当に偉大な女性だと思います。

そしてまた、彼女は26歳の頃ドイツで開催された国際婦人会議で講演し、女性の権利について主張する活動もしていました。その時代に!

マリア・モンテッソーリについて知れば知るほど、彼女の業績が偉大すぎて、ただただ尊敬するばかり・・・ 

  

「平和は子どもからはじまる」と世界中に伝えたマリア・モンテッソーリ。

  

モンテッソーリ教育を通して世界が平和になるなら・・・

この教育法の真の素晴らしさが世界中で知られ、もっと一般的に取り入れられるようになることを心から願うばかりです。

 

マリア・モンテッソーリについての本

子ども向けの本で、漢字にはふりがながあり、難しい漢字はひらがなで書かれていたり、絵や写真がたくさん載っています。

小学生のお子さんでも読めますが、マリア・モンテッソーリの生涯をサクッと知るのにとても読みやすく、分かりやすくて大人にもオススメです。

モンテッソーリ教育について深めたい方、マリア・モンテッソーリについて知りたい方、ぜひ手にとってみて下さい♪

 

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モンテッソーリ教育について

一言で言うと、「子どもをよく観察し、子どもの発達に注目し、その発達を遂げるための教具を用いてお仕事や活動を行う教育法」です。

科学的にもその有効性が立証されています。 

 

モンテッソーリは人間の発達を以下の4段階に分けて説明しています。

各段階は6年間ずつで、第1期と第3期はさらに3年間ずつ前期と後期に分けられます。

 

第1期・・0歳〜6歳 (幼年期・変容期)

第2期・・6歳〜12歳 (児童期・一定安定期) 

第3期・・12歳〜18歳 (思春期・変容期)

第4期・・18歳〜24歳 (青年期・安定期)

 

モンテッソーリ教育ではこの段階に応じたアプローチをします。

この4段階の発達はぶつ切りにして考えるものではなく、0歳からずっと連続していきます。

そして24歳で一丁前になるってこと。

なので、土台である0歳〜6歳、さらにその前期である0歳〜3歳の時期からその発達に着目し、必要な環境を整えることはとても大切なのです!!

モンテッソーリ教員の資格もこの発達の4段階に基づいて区分されています。

(私はその基本のである0−3歳の教師の学びを得て、資格を取得したのであります。)

 

モンテッソーリ教育の大まかな特徴

 ◎子どもと大人は違う!

(子どもは大人の小さいバーションではありません!子どもは大人とは違う生きものであるということを主張しています)

◎子どもには自ら成長していこうする自己教育力がある

◎子どもには敏感期※ある

◎大人は子どもが自分でできるようにサポートする = 子どもの自立(自律)へ導く

 

敏感期とは・・元々は生物学用語であり、生物の成長過程で、ある能力を獲得するために感受性が特に敏感に働く時期のことを「敏感期」と言います。一つの目的が無事に果たされると、別の感受性が取って代わり、それ以前の感受性は消えてなくなります。

(例:青虫は太陽の光に導かれて木を上っていき柔らかい葉を食べますが、蝶になるとその性質は無くなってしまいます。)

 

敏感期はその時期にだけ現れる特別な性質や能力で、発達の目覚ましい0歳〜6歳の各時期に顕著に現れます。

つまり、「あることにハマってずっとやってる」・・・それが敏感期です。 

それはその時にその行動をすることに意味があるから。その発達を遂げるのにその時がベストだから。

子どもはその時期に必要な発達を遂げながら自ら成長していくのです。

そしてその発達を遂げるタイミングは敏感期として現れます

大人はそれを知らずにやめさせたり、そのチャンスを奪ったりしてしまうことがあります。

本棚から本を落としたり、ティッシュをひっきりなしに箱から引っ張り出したり、色んなものを触ったり、水を触りたがったり、小石をつまんでマンホールの穴に入れたり、いつもと同じもの(こと)であることにこだわったり・・・

大人からしたら「なんでそんなことするの!?」って思ってしまうような行動。

それはその根底にある「動き」や「感覚」、「秩序」を発達させるための行動なのです。

それを知ると子どもの行動に対する見方が変わると思います。

いつもだったらイライラしてしまうことに対して違った対処ができるようになったりします。

敏感期に沿って発達を遂げていくと、子どもは満足感や達成感、幸福感を得られます。

その先に続くのは自信や自律、自立。

自分でできるようになることが増えると脳細胞がどんどん繋がっていきます。

それは「教え込み」では得られません。

モンテッソーリ教育では、まず子どもをしっかり観察し、大人が一方的に教えることはせず、用意された環境の中で子どもが主体となって活動します

 

整った環境を用意する

子どもが主体となって活動するにはそのための環境が必要です。敏感期だからといって、やりたがることを何でもやらせたらいいわけではありません。

危ないものや壊されて困るものは環境から排除する必要がありますし、自分や他人、環境に危害が加わるようなことはきっぱりとやめさせることも大切です。

モンテッソーリ教育は完全な自由を与える教育ではなく、規律が伴います。決められた範囲内で自由に選択したり活動することができるのです。

また、良し悪しの判断や規律などはある程度大人が教える必要があるため、接する大人の意識も大切です。

そうした、物的(教具や用具、部屋など)、人的(大人、先生)な環境を整えることがモンテッソーリ教育において欠かせません。

 

 モンテッソーリ教育を受けるには 

日本ではまだそこまで浸透しておらず、保育園や幼稚園はありますが、小学校以降は関東に2校のみ。(2018年11月現在)

保育園、幼稚園で「モンテッソーリを取り入れている」という園ならたくさんありますが、「取り入れている」だけでは本来の理念に沿っていない場合もあります。

例えば、「モンテッソーリのお仕事をする時間」で教具に触れることのみがモンテッソーリの時間だとしたら、その時間内で強制的にやらされていることになるからです。

教具を使って「お仕事」をすることだけがモンテッソーリ教育ではなく、そのベースとなるモンテッソーリ的なアプローチが大切です。そして大人(先生)の子どもへの接し方も重要なポイントです。

理想は、先生の接し方も含め、登園してから帰るまでの一日の流れ(活動する時間やお昼ご飯の時間、外遊びの時間など)が全てモンテッソーリの理念に沿っていること。 

園を選ぶ際はそのあたりを見てみて下さい♪

 

家庭でできること

モンテッソーリ園でしかモンテッソーリ教育に触れられないわけではありません!

子どもの発達については園に通わなくても知ることができます。

まずは一番身近にいる大人(両親)が子どもの発達や敏感期について知るということが理想です。

何度も繰り返しますが、モンテッソーリ教育の基本は「モンテッソーリ教具」を使っての「お仕事」よりももっと根本的な子どもについて知るということ。

それは先生じゃなくたってできること♪ 

「お母さん」、「お父さん」になったその日から、みんな我が子の幸せを願うと思います。そしてこんな風に育って欲しい・・・と漠然と子どもの未来を夢みたり。

でも未来に焦点を当てるより、「今」その子に必要なことをさせてあげることがとってもとっても大切なのです

「未来」は「今」の延長線上にあります。「今」必要な成長を遂げていくことがその後の心身の成長に繋がります。

そしてこんな風に育って欲しい・・・の「模範」となるのは一番身近な大人であるお母さんやお父さんです。

「〇〇しなさい!」と指示を出すよりも自分自身の態度で示すことが子どもの一番のお手本となります。

(「ありがとうは?」と促すより、自分自身がいつも子どもに「ありがとう」と伝えている方が子どもはそれを自然に真似るようになります。)

そんな意識を持って子どもと接すること。

それがモンテッソーリ教育の始まりです。

 

 

 

参考文献

モンテッソーリ教育学入門 市丸成人 著

(モンテッソーリ教育について分かりやすく書かれています) 

モンテッソーリ教育学入門

モンテッソーリ教育学入門