モンテッソーリとともに

0-3歳のモンテッソーリ教育や赤ちゃんからのモンテッソーリベースな子育てについて発信しています。

子どものこだわり(イヤイヤ期)のひみつ

前回、息子のことを書いていて色々と思い出したことがあり、今回はそのことについて。

前回は赤ちゃんの頃の息子のお話でした。その息子はとても「こだわり」の強い坊やへと育っていきました。

 (前回の記事 ↓ )

www.montessoripage.com

 

  

 

スポンサーリンク

 

 

「こだわり」は「秩序の敏感期」の現れ

「敏感期」とは元々は生物用語ですが、その時期にだけ現れる特別な性質や能力のことで、発達の目覚ましい0歳〜6歳の各時期に顕著に現れます。

「秩序」ってなに・・!?ってピンとこないかも知れませんが、辞書で調べるとこう書いてあります。

  1.  物事を行う場合の正しい順序・筋道。「秩序を立てて考える」

  1.  その社会・集団などが、望ましい状態を保つための順序やきまり。「学校の秩序を乱す」 

  2. デジタル大辞泉(小学館)より
  3.  

 秩序の敏感期の真っ只中にいる子はいつも同じであることにこだわったり、変化を拒んだりします。また、物を順番に並べたり、決まったルーティーンを好みます。

秩序の敏感期が強く現れる子もいればそうでない子もいますが、これが強く出る場合、大人には理解し難く、いわゆる「イヤイヤ期」として捉えられてしまいます

息子は2歳前頃から3歳半頃までこの秩序感がとても強い子でした。

例えば・・・

彼は赤ちゃんの頃から指しゃぶりをしていました。親指を口に入れ、なぜか残りの4本の指で出産祝いにもらった小さなハンドタオルを握るようになったのですが、絶対に「お猿のオレンジ色のタオル」じゃないとダメなのです!「ピンクのクマさん」はダメです(笑)いつでもどこでもどんな時でも、指しゃぶりが始まるタイミングで「オレンジタオル」が必要でした。毎日どこにでも持ち歩いているもんだから、可愛かったタオルは糸がほつれ、裏側の白いタオル地は灰色になり、クタクタの雑巾のようになってしまってました(笑)

それでもオレンジタオルじゃないとダメなのです。お友達の家に忘れてきたり、どこかで落としたこともあったので、ネットで探して追加で何枚も購入したほどです(笑)

そして、絶対水色のコップじゃないとダメでした。どんな時でも水色のコップ。緑や黄色はダメです。幸い、彼が一人目で取り合う兄弟もいなかったので、いつも水色のコップを使うことができていたし、常に先回りして用意していました。

その他にも小さなこだわりが色々ありましたが、こういう行動は一般的には「わがまま」と捉えられがちです。

この頃、まだモンテッソーリ教育についてはそこまで深く知らなかったのですが、その時に出会った相良先生の本でそのこだわりには意味があることが分かりました。

 

モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!

モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!

 
お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる (文春文庫)

お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる (文春文庫)

 

 

オレンジタオルや水色のコップを常に用意しておく。

食卓で、家族はいつも決まった場所に座るようにする。

そういったこだわりを理解して受け入れてあげることは甘やかしではありません。

秩序の敏感期について知らない人が見たら、子どものわがままを聞いて、甘やかしていると思うのかも知れませんが・・^^;(私の父もそんな風に私を見ていた気がします。)

でもそれは秩序の敏感期の要求に沿っているのであって、「欲しがるものを全て与えている」わけではありません。スーパーで「お菓子買って〜!!」と駄駄を捏ねられて買うのとは違うのです。

もちろん、いつでもどんな時でも100%その要求に従えるわけではないので、無理な場合は事前にきちんと説明します

「オレンジタオル落としちゃったから今はないの。代わりにこのタオルを使ってね。」

「今日はお友達も水色のコップを使いたいから少し貸してあげてね。」

秩序が乱れる前に説明するのがポイントです。

2歳頃なのでしっかり理解したり納得するのも難しいですが、いつもと違うことに気づいてギャ〜っとなってから「オレンジタオルはないって言ってるでしょ!」「お友達にも貸してあげなさい!」などと頭ごなしに言うよりは断然理解してくれます

 

スポンサーリンク

 

 

息子2回目の渡豪、3歳3ヶ月の頃のエピソード

家族みんな自然やアウトドアが好きなので、物心ついたこの頃、息子は壮大な海や自然をエンジョイするだろう〜と夫と私はウキウキしていました。

それが・・・

ビーチに行っても目の前の綺麗な海には絶対入らないと大泣き。

f:id:pinktower:20190126232834j:plain
(大はしゃぎする2歳下の妹とダディを遠くから眺め、海に入るのは断固拒否!)

 

日本のアリの5倍ほどの巨大アリが近づいてきて大泣き(笑)

滞在していたコンドミニアムのバルコニーのドアを閉め続ける。

いい風が入ってきて気持ちいいし、閉めると暑いので、夫や私が開けるとまたすぐに閉めに来る(笑)

滞在中ずっとこのドアの開け閉めファイトが続く・・(笑)

バルコニーに繋がる全面ガラスドアもその先のバルコニーも大きくて怖いのかな・・?と思っていたのですが、どうやら波の音が怖かったよう。

・・と言っても、海のすぐそばでもなく、大人にはかすかにしか聞こえないような音です。

 

この時、これも秩序の敏感期によるものであることに気が付いていませんでした。

もちろん、環境の変化によるものだとは思いましたが、単に環境が変わったせいであり、息子は怖がりなのかな・・とか思っていて^^;

後から考えたら規模の大きい秩序の乱れだったのです。

いつもとは違うサイズのアリ(笑)

見たこともない壮大な海に大きな波。

日本で窓を開けた時に聞こえたことのない波の音。

全てがいつもとは違い過ぎて、それに耐えられなかったのです。

あの時、秩序の敏感期にいる彼には全てが苦痛過ぎるのだと気が付いていたら、少々暑くても窓を閉めさせてあげたし、大泣きする息子に何回も「海に入ろう!」とは誘わなかったのに。。と、後になって反省したのでした。

5歳の時に里帰りした時は何もかも全く平気になっていました。

秩序の敏感期は過ぎ去っていたので、オレンジタオルや水色のコップへの執着ももちろん無くなっていました。

(オレンジタオルはある日どこかに忘れてきたのをきっかけに「もういらない・・!」と言ったのです。)

1歳3ヶ月で初めてオーストラリアに行った娘は平気で海にジャブジャブ入ってました(笑)彼女は秩序の敏感期がそんなに強く現れなかったので、3歳にオーストラリアに帰った時も全く平気!

こんな風にどの子どもにでも同じように現れるわけではありません。

「こだわり」が強い子や「イヤイヤ」が激しい子は秩序の敏感期にいて、それが強く現れているだけです^^

スポンサーリンク

 

 

本当は「イヤイヤ期」なんてない!

一般的に「イヤイヤ期」と言われ、扱いにくいと思われる2歳児。英語では"terrible twos"(ひどい2歳児)と言います。。^^;(その呼び方がひどい!)

秩序の敏感期にいる子どものこだわりを理解できない大人が、それを受け入れるどころか反発した対応をするから、子どもが「イヤ!」と言ったり「ひどい」ことをするんです。子どものそんな行動は秩序の乱れに対する訴えなのです。

本当は水色のコップがいいのに大人が違う色を与えるから衝突する。

子どもはいつもと同じ席に座りたいのに大人がそこを譲らないから「イヤ〜!」ってなる。

そう考えてみれば押し付けようとしたり、戦ってるのは大人ですよね・・・

秩序の敏感期について理解のない大人たちが、勝手に「イヤイヤ期」と呼んでるのです。大人にはその感覚が分かりませんが、その時期の子どもたちにとって、秩序が乱れるとものすごぉ〜〜〜く苦痛なんだと思います。

だから、本当は「イヤイヤ期」ではないのです!

ある時が来て秩序の敏感期が過ぎ去れば、子どものこだわりや執着は完全に無くなるので、「何でそんなことにこだわるの!?」「どれだっていいじゃない!!」なんて言わずに、面白いな〜と受け入れ、見守ってあげて下さい。 

成長過程において必要である、秩序の敏感期のさなかにいるだけのことです^^

そう捉えると、「イヤイヤ期」と呼ばれる時期が楽しみにさえなるし、子育てがもっと楽になる気がしませんか♪

 

他の「敏感期」についてや「子ども」の性質についてはこちらに詳しく書いていますので、ぜひ覗いてみて下さい^^

www.montessoripage.com