モンテッソーリとともに

0-3歳のモンテッソーリ教育やモンテッソーリベースな赤ちゃんからの子育てについて発信しています。

他人を尊重する

モンテッソーリ教育において大切にされている、「他人を尊重する」という考え方。
前回の記事で書いた、「子どもに敬意を持って接する」という大人の在り方から子どもたちが学ぶ姿勢でもあります。
モンテッソーリの環境では基本的に教具は一つしか用意されていません
もし他の子がしているお仕事をしたい場合、シェアして一緒に使うのではなく、お友達のお仕事や活動に敬意を払い、尊重することを学ぶためです。それで自分もしたかったら自然と「待つ」ことを学びます。
「お友達のお仕事を尊重する」結果として、待てるようになるのです
そうして、自分で棚を眺めていた時には見向きもしなかったのに、お友達が真剣にしているお仕事に興味を持つことはよくあります。
 
モンテッソーリ教育では個々で活動しますが、完全なる個別活動ではありません。
スクールにおいては、集団に属する「個」であることで、互いに尊重したり思いやるということを学びます。
教具をシェアして使わないからといって、シェアができない子になってしまうわけではなく、「思いやり」の心が育つので必要な時は助け合ったりシェアができるのです。
教具を落とすと誰かが拾ってくれたり、散らばった小豆をみんなで拾ったり・・という現象が自然に起きます。
2歳ぐらいでも「先生ーー!」と大人に助けを求めるより自分たちでなんとかしようという行動に出ることが多いです。
一般的な幼稚園や保育園、小学校だったら問題が起これば先生(大人)を呼んで助けを求め、そのことがみんなに知れ渡って大ごとになったり、ばつが悪い思いをしたりしますよね。
モンテッソーリの環境では全て子どもたちが自分でできるように用意されているので、危険を伴うこと以外は基本的に自分たちで解決できるようになります。
床が濡れたら床用のタオルを持ってきて拭く。
細かいものがこぼれたら小さなほうきとちりとりのセットを持ってきて片付ける。
それが「お仕事」ともなるわけです。
大人が注意したり支持を出さなくても自然と他人のことを思いやるような環境・・・
とってもピースフルです。

 

幼稚園の頃はこういう環境で過ごした上の二人ですが、一般の小学校へ進み、色々感じることがあります。

一般の小学校に進むにあたって懸念されがちな、「集団生活で馴染めるのか?」という点は案外問題が無いようです。

少人数での個別活動に慣れていても、他のお友達のことを考えたり、尊重するように言われてきたので、大勢の子どもたちと行動したり協力したりすることは意外にも?すんなりできているよう。

一般的な公立小学校では、30人程度の集団で過ごすので、個々の意見や状況を尊重される機会は少なく、いかにみんなと同じように過ごせるかが大事。協力しあうことは重要視されているのに色んなことを競争させる傾向にある気がします。(小学校にもよると思いますが・・)

例えば給食のおかわりや、何かを提出する時、もらう時、早い者勝ちやジャンケンで勝った子などが優先されることが多いのです。

他の子のことを考えてたら遅れをとったり、置いていかれたり、負けてしまったり・・という状況になってしまうことがあります。

待っていたら自分は損をしてしまう・・・

我が先に!と先生と他の子が話している時に喋り出す子も多いです。

「他人を尊重する」ということを教わる機会がとても少ないように思います。

そんなことより、新一年生には入学式からやたらと「元気な声で挨拶しましょう!」とか「まずは挨拶!」と先生方や地域の方が言ってます^^;

挨拶は大事だと思いますが、大声で叫ぶより適切な場面で挨拶できたり、「ありがとう」と言える子になってほしいな・・と私は思います。

小学校で教わることがモンテッソーリの考え方とは真逆であることも多く、子どもたちも葛藤することがあります。

 

日本では今日から新しい時代が始まりました。

大人があれこれ希望を抱いたり目標を掲げることは大事だと思います。

でも、それだけでは変化を起こすのに時間がかかりそう。。

より多くの人たちが幼児期の過ごし方の大切さを理解したり、もっと言うなら教育法が変わらないと、日本全体としての未来を変えるのは難しいのでは・・と思ってしまいます。

 

今の子どもたちは未来の大人たちです。

100年以上も前に「平和は子どもたちから始まる」と訴えたマリア・モンテッソーリ。

心身ともにハッピー&ピースフルに過ごすことができる子どもたちが増え、他人を思いやれる子どもたちが増えれば、社会はもっと良くなっていくと思うのです。

大人たちがそんな原点に注目し、本当に大切なことが着目される時代になれば・・・

そんなことを願う新時代の幕開けです・・☆

  

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